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千丈寺山の麓(ふもと)の松林寺に、一木造りの観音さんが祀られていた。
戦国時代、明智光秀が来て、寺に火を放った。坊さんは猛火の中から観音さんを救い出し、大きな池の堤まで来て我に返った。
大した怪我もないのに気付き、「これは観音様のおかげだ。極楽のような色の池の中で、しばらくの間休んでいただこう。」と、観音さんを池に沈めた。
それから後になって、池の魚を取ったり、泳いだりすると、きまってお腹が痛み苦しんだ。不思議に思った村人達が池を干してみると、泥の中からみごとな観音さんが現れた。
丁寧に洗ってお堂を建ててお祀りした。それ以来、村はだんだん豊かになっていったという。
イラスト:岩本芳子
出展:三田市教育委員会「みんわまっぷ」平成7年
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